この記事を読むことで分かるメリットと結論
結論:自己破産(免責)によって、原則として消費者ローン、カードローン、キャッシング、クレジットカードの残債など「個人的な借金」の多くは免除されます。ただし、養育費や罰金、税金、一部の損害賠償や過失・故意による債務などは免責されない(または免責が難しい)ケースがあるので注意が必要です。本記事では「何が免除されるのか」「何が免除されないのか」「申立ての流れ」「免責不許可事由」「免責後の生活・信用回復」まで、具体例や実務的なチェックリストを交えて、実務で役立つ形で解説します。弁護士や法テラスの窓口を使えば準備がスムーズになるケースが多いので、早めに相談するのがおすすめです。
「自己破産で免除されるもの」は何?――最適な債務整理の選び方と費用シミュレーション
「自己破産 免除 され る もの」で検索しているあなたは、借金がかさんで生活が苦しい、あるいは何が消えるのか・何が残るのかをはっきりさせたいはずです。ここでは、まず「自己破産で何が免除されるか/されないか」をわかりやすく整理し、その上であなたに適した債務整理の方法(任意整理・個人再生・自己破産)を比較、費用の目安と具体的なシミュレーション、弁護士無料相談の利用方法(※法テラスについては触れません)まで丁寧に説明します。
大切な点は、「ケースによって結果や費用が大きく変わる」ことです。以下は一般的な説明と目安です。最終判断は弁護士の相談で。
1) 自己破産で「免除される(免責される)」おもな債権・免責されないもの
まず大枠から。
- 免除(免責)されることの多いもの(一般的に消滅する)
- 消費者金融やクレジットカードの借入(無担保の個人ローン)
- キャッシングの残債、銀行のカードローン
- クレジットカードのリボ残高(無担保部分)
- 個人間の借金(保証人がいない場合、その債務本人の部分)
- 免責されない、または取扱いが異なるもの(注意)
- 担保付債務(住宅ローン・自動車ローンの「担保」(抵当権・質権))
→ 担保がある場合、債権自体は残るか、担保物件が処分される。住宅を残したいなら別の手続(個人再生など)を検討。
- 罰金・科料・過料など刑事上の罰金
- 故意の不法行為による損害賠償(例えば故意・重大な過失による傷害や死亡の賠償など、場合によっては免責されないことがある)
- 人的扶養義務に基づく維持費・婚姻関係からの扶養義務(養育費等)
→ 家庭法上の義務は免責されない扱いになることが多い
- (ケースによる)詐欺・不正行為で得た借入や財産隠しがある場合は免責が認められないことがある
注意点:税金の扱い、社会保険料などは事案によって取り扱いが異なります。税金が免責されない場合もあるため、税額や時期、事情によって変わります。詳細は弁護士に確認してください。
要するに:「無担保の通常の消費者借金は自己破産で免責されることが多いが、担保付き債務・罰金・一部の損害賠償・扶養義務などは免責されないことがある」。ケースごとの判断が重要です。
2) 債務整理の選択肢(特徴・向くケース)
- 任意整理
- 内容:弁護士が債権者と交渉して、将来利息のカットや返済時期の調整を図る。原則、元本を大幅に減らす手続きではない。
- 向く人:収入はあるが利息負担が重く、数年で完済できる見込みがある人。家や車を残したい人。
- メリット:比較的手続きが早い、費用は安め、信用情報への影響は自己破産より短期(ただし記録は残る)。
- デメリット:借金全額がゼロにはならない。
- 個人再生(小規模個人再生)
- 内容:裁判所を通じて原則3年(最長5年)で「再生計画」に基づき分割弁済。住宅ローンの残し方(住宅ローン特則)を使えば住居を残せる場合がある。
- 向く人:借金総額が大きく、でも収入が安定していて家を残したい人。
- メリット:債務を大幅に圧縮できることがある(目安として減額率が大きいケースがある)。
- デメリット:手続費用は自己破産より高めになりやすい。要件の確認が必要。
- 自己破産
- 内容:裁判所の手続きで免責が認められれば、免責された債務は基本的に清算される(上で述べた例外あり)。
- 向く人:収入・資産では返済が困難で、借金を原則ゼロにしたい人。資産が少ない場合は負担が少なく済むことが多い(同時廃止)。
- メリット:免責されれば大幅に債務を消滅できる。
- デメリット:信用情報に長期間影響、一定の職業制限がある場合(破産者となる事での職業制限や資格の影響の確認が必要)、手続きによっては管財事件で手続費用がかかる場合がある。
3) 費用の目安(弁護士費用・裁判所費用)——あくまで一般的なレンジ
※各事務所で料金体系はかなり異なります。下は目安です。正式な見積りは弁護士に必ず確認してください。
- 任意整理
- 弁護士費用:1社あたり2~10万円程度を目安(借入先の数で合計が変わる)。総額でおおむね5~30万円程度が多い。
- 裁判所費用:ほとんど不要(和解交渉が中心)
- 個人再生(住宅ローン特則を利用する場合含む)
- 弁護士費用:40~100万円程度の事務所が多い(事案の複雑さで幅がある)
- 裁判所手続き・予納金等:数万円~数十万円+書類作成等の実費
- 自己破産
- 弁護士費用:同時廃止(資産ほぼなし)の場合でおよそ20~50万円程度が一般的な目安。管財事件(資産がある場合や事情により管財扱い)の場合はさらに高く、総額で数十万円~100万円近くになることもある。
- 裁判所の予納金や手続費用:数千円~数十万円(管財の場合は一定の予納金が必要になることがある)
繰り返しになりますが、弁護士ごとに料金形態(着手金+成功報酬、分割払い可否、定額パック等)が異なります。面談で見積りを取り比較しましょう。
4) 事例シミュレーション(具体例でイメージしやすく)
以下は簡易的な例示です。実際の提案は面談・収入・資産の細かい確認が必要です。
ケースA:若年単身、借金総額200万円、毎月の手取り18万円、家や車はない
- 選択肢の候補:任意整理または自己破産
- 任意整理の見込み:利息カット+3年分割で返済 → 月約5~6万円、弁護士費用合計10~20万円(目安)
- 自己破産の見込み:免責が認められれば借金は原則ゼロ。弁護士費用20~40万円+裁判所費用数万円。信用情報に記録が残るが、生活再起が早いメリットあり。
ケースB:中年、借金総額800万円、世帯年収400万円、住宅ローン有(住宅を残したい)
- 選択肢の候補:個人再生(住宅ローン特則)を検討
- 個人再生の見込み:住宅ローンを残しつつ他の債務を再生計画で圧縮(例:債務の20~50%まで圧縮される可能性がある)。弁護士費用40~80万円、裁判費用+実費が数万円~十数万円。分割返済で再建を目指す。
- 自己破産だと住宅を処分する可能性が高く、残したければ再生が有利な場合がある。
ケースC:自営業、借金総額300万円(税金滞納あり)、収入は不安定
- 選択肢の候補:事情により自己破産が検討されることが多いが、税金の扱いは専門家確認が必要
- 自己破産では無担保の債務は免責される可能性が高い。ただし、税金・社会保険料の扱いは事案で分かれるため弁護士に相談。
5) 弁護士無料相談の活用法(法的専門家にまず相談すべき理由)
弁護士に無料相談を受けられる窓口や、初回無料相談を行っている事務所はあります。無料相談をうまく使って、以下を確認しましょう。
相談で確認するポイント(持参するとスムーズ)
- 借入先一覧(カード会社・消費者金融・銀行の明細、残高)
- 直近の給与明細(3か月分)または確定申告書(自営業の場合)
- 預金通帳(直近数か月分)
- 保有資産(不動産・車・保険の解約返戻金など)
- 家族構成(扶養義務等の確認用)
- 既に差押えや督促状がある場合はその資料
無料相談で聞くべき質問
- 自分のケースで有利な手続き(任意整理/個人再生/自己破産)はどれか?
- 免責されない可能性のある債権や問題点は何か?
- 費用の詳細(着手金、報酬、実費、分割支払可否)
- 手続きにかかる期間と生活上の影響(職業制限、信用情報の期間の目安)
- 手続き後の再建プラン(生活再建の実務的なアドバイス)
注意:無料相談で「必ずこうなる」と確約する弁護士はいません。見通しやリスクを明確に説明してくれる事務所を選んでください。
6) 弁護士・事務所の選び方(失敗しないためのチェックポイント)
- 借金問題の取り扱いが多い専門性のある弁護士か(過去事例や経験年数で確認)
- 料金体系が明確か(書面での見積りがあるか)
- 支払い方法(分割可否)や追加費用の有無
- 相談の対応の丁寧さ、レスポンスの速さ
- 事務所の評判・口コミ(複数の意見を参考に)
- 面談での説明が分かりやすく、納得できるか
比較のコツ:複数の弁護士・事務所で無料相談を受け、見積りや提案の違いを比べると良いです。料金だけでなく「対応の質」「実務的な助言」が重要です。
7) 手続き開始までの実務チェックリスト(今すぐできること)
1. 借入先の一覧を作る(社名、契約日、残高、月返済額、返済状況)
2. 直近の給与明細・通帳・確定申告書を用意
3. 保有資産(不動産、車、生命保険の解約返戻金)の整理
4. 督促や差押えの有無を把握(書面を保存)
5. 無料相談を2~3箇所受けて比較(費用見積りをもらう)
6. 弁護士の説明で選択肢を決め、着手金や支払計画を確認して手続き開始
8) よくある質問(Q&A)
Q. 自己破産したら全ての借金が0になるの?
A. 多くの無担保消費者債務は免責されるが、担保付債務、罰金、養育費、場合によっては不法行為に基づく損害賠償などは免責されない場合があります。個別判断が必要です。
Q. 信用情報はどのくらい残る?
A. 機関やケースにより異なりますが、一般的には数年(目安として5年程度のことが多い)程度の情報残存があります。正確な期間は確認が必要です。
Q. 弁護士費用がなくても相談だけはできる?
A. 初回無料相談を行っている弁護士事務所や、無料相談会を開いている地域の窓口があるので利用しましょう。相談で方針と費用見積りをもらい、分割支払いなど交渉することも可能です。
9) 最後に(まずやるべきアクション)
1. 借金一覧・収入資料・資産リストを用意する
2. 弁護士の無料相談を1~3件受ける(費用見積りを必ず書面で受け取る)
3. 提案された方法と費用を比較し、納得できる弁護士を選ぶ
4. 手続き開始(弁護士と契約)して生活再建を目指す
借金問題は放置すると状況が悪化することが多いです。早めに資料をまとめ、まずは無料相談に申し込んでください。弁護士はあなたの事情に沿った最適な手段と、費用や生活への影響を具体的に示してくれます。必要なら、相談に行く前の書類準備や相談時の聞き方についてもアドバイスしますので、準備で不安があれば教えてください。
1章 自己破産と免責って何?まずは基本をスッキリ理解しよう
自己破産=裁判所を通して「支払不能」を認めてもらい、管財人が財産を清算したうえで残る債務の免除(免責)を受ける手続きです。免責が認められれば、基本的に破産時に残っている債務の支払い義務が消えます。ただし「すべて」の債務が無条件で消えるわけではありません。
- 免責の意義:生活を再建するための「再スタート」を法的に認める制度。
- 主な流れ:申立て → 破産手続開始 → 財産の換価・債権届 → 免責審尋(裁判所の面談が行われることが多い) → 免責決定(許可 or 不許可)。
- 免責と破産手続の役割分担:破産は財産の清算、免責は債務の法的消滅を扱います。
実務ポイント:申立てをすると銀行口座の凍結や財産処分が生じる場合があります。だからこそ「本当に自己破産が最適か」は専門家と相談しながら判断しましょう。私の経験上、早めに弁護士に相談すると必要書類や債権者対応がスムーズでした。
1-1. 「免責」とはどこまで効くの?
免責が認められると、その決定の範囲内で債務は消滅します。消滅するかどうかは「債務の種類」によります。消費者金融やカード会社の借金は典型的に免責対象ですが、後述する例外(養育費、罰金など)は免責されないか、裁判所の裁量で判断されます。
1-2. 免責審尋って何を聞かれる?
債務の発生経緯、収入・支出の状況、財産の有無、債権者への隠蔽や浪費の有無などが尋ねられます。虚偽の申告や事情隠しがあると「免責不許可事由」に該当し、免責が許可されない可能性があります。
1-3. 免責不許可事由とは?
免責不許可事由とは、裁判所が「この人の借金は免してはいけない」と判断する事情のこと。典型例は詐欺的借入、資産の隠匿、浪費(ギャンブル常習など)、重要な申告の虚偽や隠蔽などです。これらがあると、免責が不許可になったり、一部免責になったりします。
1-4. よくある誤解を正す(Q&A風に)
Q. 「家族の借金も消える?」
A. 名義が本人であれば消える可能性がありますが、連帯保証人や連帯債務者になっている場合は別の人の責任は消えません。家族の財産が差押え対象になるかは名義と債務の関係によります。
Q. 「給料は全部差押えられる?」
A. 生活に最低限必要な額は差押禁止(ある程度保護)されていますが、差押え可能な部分もあります。給与全額が必ず守られるわけではありません。
2章 「自己破産で免除されるもの」:具体的な例と注意点
ここでは「免除されやすい債務」と「免除されにくい/されない債務」を具体例で整理します。検索キーワード「自己破産 免除 される もの」に即した一覧で把握しましょう。
2-1. 免責対象になりやすい債務(代表例)
- 消費者金融の借入(プロミス、アコム、アイフルなど)
- 銀行カードローン(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行などのカードローン残債)
- クレジットカード利用の未払い残高(JCB、VISA、MasterCard加盟のカード会社等)
- キャッシングやリボ払い、分割払いの未払い
- 個人間の借金(友人や知人からの借入)※事実上の返済義務は免除されうる
これらは原則として「消費貸借」に基づく債務であり、破産手続で免責が認められることが多いです。
2-2. 免責されない(または免責が難しい)債務の代表例
- 罰金(刑罰に基づく罰金):免責の対象外
- 税金(国税・地方税):原則として免責されないケースが多い(個別事情で異なる場合あり)
- 養育費や生活扶養に関する義務(親権者としての支払義務):免責されない
- 故意による不法行為に基づく損害賠償(たとえば故意に人を傷つけた場合の賠償):免責が認められにくい
- 退職給付債務など特殊な債務:個別判断が必要
重要:これらの「非免責」項目は、法律上も運用上も例外や裁量があります。個別事案で扱いが変わることがあるため、必ず専門家に確認してください。
2-3. 過払い金の扱い
過去に過払いが発生している場合、業者から返還を受けられる可能性があります。過払い金は破産手続では債権者に配当されることがあるため、過払い金があるかは申立て前に確認しておくと有利です。実務上、弁護士を通して過払い金を取り戻すケースが多いです。
2-4. 連帯保証・連帯債務の扱い
連帯保証人になっている第三者(親族など)は、あなたの免責を受けても自動的に債務免除されません。つまり、自己破産で債務者本人の返済義務が消えたとしても、連帯保証人への請求は残る可能性があります。連帯保証に関するリスクは事前に家族と話し合っておくべき重要事項です。
2-5. 財産(差押え可能・差押禁止)の実務
破産管財人は処分可能な財産を処分して債権者に配当します。ただし、生活必需品や最低限の道具、一定の年金などは差押えできない(差押禁止財産)ことが多いです。自動車や不動産、貴金属、株式などは換価対象になります(価値次第)。
3章 申立ての実務ポイント:準備と必要書類を具体的に
申立て前の準備は非常に重要。ここでは実際に必要な書類やタイミング、費用感を具体的に解説します。準備を間違えると手続きが遅れたり、免責が不利になることもあるのでチェックリストを活用してください。
3-1. 申立てのタイミング、判断のコツ
- 自力で整理可能か:任意整理や個人再生で解決可能かをまず検討。借金額や収入、財産状況によって適切な手続きが変わります。
- 早めの相談:借金が増えすぎる前、債権者から取り立てが激しくなる前に弁護士や法テラスに相談するのが吉。私の経験では、債権者からの訴訟リスクが高まる前に申立て準備を始めると心理的負担が減ります。
3-2. 必要書類リスト(代表的なもの)
- 身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード等)
- 収入証明(源泉徴収票、直近の給与明細、確定申告書)
- 預金通帳の写し(直近数年分)
- 財産目録(不動産、車、貴金属、株式等)
- 債権者一覧(貸金業者名、借入額、契約日、借入残高)
- 家計収支表(毎月の収入と支出)
- 離職票や退職証明(失業中の場合)
- 過去の借入契約書やカード利用明細(可能な限り)
3-3. 申立て費用の目安と資金調達
自己破産の申立費用は裁判所手数料、予納金、弁護士費用などがかかります。簡易な同時廃止事件(財産がほとんどない場合)と管財事件(財産がある場合)で金額が大きく変わります。具体額は事案によりますが、弁護士費用を含め数十万円~数百万円規模になることがあります。法テラスの費用立替制度や分割払いに相談できる場合があります。
3-4. 破産管財人の関与と裁判所の役割
管財人は債務者の財産を調査・換価・債権者への配当に充てる専門家(多くは弁護士)。裁判所は管財人の選任、免責審尋の実施、最終的な免責決定を行います。管財事件になると管財人費用の予納が必要です。
3-5. 裁判所審尋での注意点
正直に、かつ詳細に事情を説明すること。資産隠しや虚偽の説明は免責不許可事由になり得ます。弁護士がついていれば審尋の準備(想定質問の整理)をしてくれるので安心です。
4章 免責後の生活と信用情報の回復ロードマップ
免責後も生活再建には現実的なハードルがあります。ここでは信用情報への影響、再びクレジットが使えるようになるまでの目安、就職や住宅ローンへの影響を整理します。
4-1. 信用情報への登録期間(目安)
自己破産の情報は一般に信用情報機関(CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターなど)に登録されます。登録期間は機関や情報の種別で異なりますが、一般的には5~10年程度登録されるケースが多いです(期間は事案や機関により異なります)。登録が消えるまでカードやローンの審査は厳しくなります。
4-2. 新たな借入・クレジットの再開時期
イメージとしては、信用情報の登録が消えてから数年経ってから銀行カードローンやクレジットカードが作りやすくなります。消費者金融系は比較的早い場合もありますが、住宅ローンなどは長期間審査が厳しいのが実情です。
4-3. 就職・職業への影響
一般的には免責そのものが就職の直接的な法的制約になるわけではありません。ただし、金融機関や上場企業のコンプライアンス上、信用情報を確認する職種や士業などでは影響が出る場合があります。公務員についても状況により影響があるため、就職前に確認が必要です。
4-4. 生活再建の実務的ステップ
- 家計の再設計(収入と支出のバランスをまず整える)
- 社会保険・年金の整理(年金事務所や市区町村窓口で確認)
- 仕事の安定化(継続的な収入の確保)
- 小さなクレジット履歴を積む(銀行の普通預金の実績を作る等)
私見:私はあるケースで免責後にまず「給与振込口座を安定させる」「カードを持たずに預金管理を徹底する」ことで数年後にローン審査に通った経験があります。小さな信頼の積み重ねが重要です。
5章 ペルソナ別ケーススタディと実務Q&A
ここでは典型的な状況に分けて、どの手続きが向くか、注意点は何かを具体的に説明します。自分に近いケースを見つけて、行動のヒントにしてください。
5-1. 低所得・生活費圧迫ケースの対応
- 選択肢:任意整理→生活再建の見込みがあれば個人再生→大幅な債務圧縮が必要なら自己破産
- 実務ポイント:生活扶助的な資産がないか確認。簡易な同時廃止で済むケースも多い。
5-2. 自営業・事業者のケース
- 事業資産がある場合は管財事件になりやすい。事業再建を目指すなら個人再生や民事再生の検討も必要。
- 事業用の借入と個人保証の関係を整理し、税金や社会保険料の未納がある場合は特に注意。
5-3. 配偶者や家族の借金問題
- 名義の有無、連帯保証契約の有無で影響が異なります。家族が連帯保証人になっていると家族に請求が及ぶので、事前に専門家を交えて家族会議を。
5-4. 税金の未納がある場合の扱い
- 税金は一般に優先的に扱われることが多く、免責で消えないケースが多いです。税務署と交渉(分割納付、猶予)する道を考える必要があります。
5-5. 過払い金がある場合の実務
- 過払い金は自己破産前に弁護士へ確認して回収できるなら回収したほうがよい。回収した過払い金は破産財団となり、債権者へ配当されることがあります。
6章 まとめ:今すぐチェックすべき実務リストと次の一手
最後に、申立て前に必ず確認・準備しておくべきチェックリストと、行動フローを示します。迷ったら早めに専門家に相談しましょう。
6-1. 申立て前のチェックリスト(すぐやること)
- 借入先・金額を書き出す(債権者一覧を作る)
- 預金通帳やカード利用明細を手元に集める
- 給与明細や確定申告書など収入証明を用意する
- 資産(不動産、車、株、保険の解約返戻金など)を整理する
- 過払い金の有無をチェック(弁護士事務所で簡易診断を頼めます)
- 家族や連帯保証人の状況を整理する(誰がリスクを負うか事前に共有)
6-2. 専門家に相談すべきタイミング
- 借金返済が難しくなったら「すぐ」相談。延滞や督促、訴訟が始まる前なら選択肢は多いです。弁護士は申立て代理や審尋の準備、債権者対応を行ってくれます。法テラスは低所得者向けの法的支援を提供します。
6-3. 最後のアドバイス(実務的)
- 嘘は絶対にNG:資産隠匿や虚偽申告は免責不許可につながります。正直に、詳細に申告しましょう。
- 事前の情報収集と専門家相談が最も効果的:時間を無駄にせず、早めの一歩が再スタートの近道です。
- 生活再建は段階的に:信用回復は一朝一夕ではないので、家計管理と安定就労を第一に。
FAQ(よくある質問)
Q1. 「自己破産をしたら家族に知られる?」
A1. 書類提出や裁判所の手続きで一定の情報は債権者に通知されますが、手続きの形態によっては家族に直接通知されないケースもあります。連帯保証人がいる場合は家族へ請求が及ぶことがあります。
Q2. 「免責が不許可になったらどうなる?」
A2. 免責が不許可なら債務を支払い続ける義務は原則として残ります。裁判所の決定には不服申し立て(抗告など)もありますが、実務上は弁護士と相談しながら対応します。
Q3. 「自己破産すると裁判所に出廷しなければいけない?」
A3. 審尋があり出廷または弁護士を通じた対応が必要です。弁護士に代理してもらえば当人が出廷しないケースもあります。
最後に(一言)
私自身、債務整理に関わる案件で、申立て前の資料整理と弁護士連携の差が結果に大きく影響するのを何度も見てきました。情報は正確に整理して、早めに相談する。これが一番の近道です。まずは債権者一覧と収入証明を手元に準備して、法テラスや弁護士に相談してみませんか?
自己破産 auかんたん決済の全貌|手続きの流れ・費用・信用情報への影響を徹底解説
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出典(参考にした公式・実務情報)
- 裁判所:自己破産・免責に関する手引き(各地裁の実務ガイド)
- 法テラス(日本司法支援センター):債務整理・自己破産の相談案内
- 信用情報機関:CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターのFAQページ
- 弁護士ドットコム等の実務記事(過払い金、免責不許可事由の解説)
(注)本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の事件・事情に応じた法的判断は、弁護士等の専門家にご相談ください。